和菓子屋である津村屋では、大阪産の栗の栽培加工から栗の和菓子製造・販売までを一貫して行っています。
高齢化による担い手不足などで、激減していく栗の生産数に危機感を抱き、大阪府能勢町にある中山間地の休耕地を栗畑に再生する取組みを行っています。
栗畑は、和菓子製造で生じた生ゴミを再資源化した堆肥を使用するなど、無化学肥料・無農薬で管理しています。
また、栗の栽培に不可欠な防獣柵を設置することで、里山の豊かな生態系の維持や創造、自然環境の保全に繋がっています。
一例として、環境省ならびに大阪府レッドリストに掲載されているチョウ「キマダラルリツバメ」の保全活動を行っています。
キマダラルリツバメの幼虫は栗の古木に棲むハリブトシリアゲアリと共生することから、
大阪府内では当店の栗畑周辺のみで確認されており、大変貴重で専門家の調査にも協力しています。
毎年9月中旬頃から、栽培した栗を加工した栗の和菓子や栗の赤飯が、大阪府吹田市の店頭に並びます。
素朴な甘みと口の中でとろけるような舌触りが人気の栗きんとんや、ほくほくと蒸した能勢栗がたっぷり入った栗赤飯など、里山の恵みをぜひご賞味ください。