まいのち行動のコラム

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エコ農産物を食べる

毎日口にする食べ物は、農薬がどれぐらい使われているかは少し気になりますね。農薬や化学肥料の使用によって安定的に農産物が収穫できるという良い面がありますが、その反面環境への負荷が大きくなってしまうということも心配されています。
そこで、大阪府では、農薬や化学肥料を通常の半分以下で栽培された農産物を「大阪エコ農産物」として認証しています。農薬や化学肥料が少ない分、環境にも人にもやさしい食べ物といえますね。
「大阪エコ農産物」のマークがついた農産物を、普段の買い物のひとつの選択肢として検討してみてください。

環境や生態系を守るために

農薬や化学肥料の使用量を減らすことで、土壌や水質汚染のリスクを低減できます。
また、農薬や化学肥料は、害虫だけでなく益虫や土壌中の微生物など、生態系全体に影響を与える可能性があります。農薬の使用量を減らすことで、生態系のバランスを保つことに繋がります。
少ない農薬や化学肥料で育てられた農作物について考えることは、私たち自身の食の安全性を見直すきっかけにもなります。
農研機構の研究※では、有機栽培または農薬を減らした栽培を行う水田と、一般的な栽培方法の水田の両方で生き物の種数と個体数を比較しました。その結果、有機栽培の水田は、一般的な栽培方法の水田と比較して、絶滅のおそれのある植物の種数や、害虫の天敵であるアシナガグモ属のクモ、アキアカネ等のアカネ属のトンボ、トノサマガエル属のカエル、およびサギ類などの水鳥類の個体数が多いことがわかりました。
※農研機構 2019年8月28日 「(研究成果) 有機・農薬節減栽培と生物多様性の関係を解明」https://www.naro.go.jp/publicity_report/press/laboratory/niaes/131974.html

農林水産省と大阪府の取り組み

農林水産省は、農業や漁業が環境に与える悪い影響を減らすために、7つの基本的な取り組みを定めています。 この取り組みでは、肥料のやりすぎを防ぐことや、農薬の使用量を減らすことなど、自然環境を大切にするための具体的な方法が示されています。
大阪のエコ農産物は、農薬や化学肥料の使用量によって3つのマークに分けられています。 この農産物は、残留農薬の検査も実施され、安全性が確認されています。さらに、どのように栽培されたのかという計画書なども審査され、きちんと基準を満たしていることが認められています。

エコ農産物・ 農薬と化学肥料5割減

5割減 :農薬と化学肥料(チッソ)の使用が通常の半分以下

エコ農産物・農薬と化学肥料(チッソ)不使用

不使用(チッソ):農薬と化学肥料(チッソ)を使用しない

エコ農産物・農薬と化学肥料不使用

不使用:農薬と化学肥料を 使用しない

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