まいのち行動のコラム

大阪 守

森林の未来に配慮した紙・木材を利用する

森林は、地球の陸地面積の約31%を占めています。しかし、世界の森林は減少を続けており、世界レベルでの大きな問題となっています。

森林の減少は、生物多様性の損失、気候変動の加速、地域の経済への悪影響など、数多くの問題を引き起こしています。

一方で、日本の森林面積は国土の3分の2に当たる約2,500万haであり、世界有数の森林国です。(大阪府の森林面積は約5万7千ヘクタールで、森林率は30%です。)

森林の資源量としては、人工林を中心に毎年約6,000万㎥増加していっている状況になっていて、「伐って、使って、植えて、育てる」循環利用を進めることが重要になっています。

そうした状況において、私たちは森林の減少および荒廃に歯止めをかける一方で、森からの生態系サービスの恩恵を未来でも引き続き享受できるよう、森林を適切に管理していくことが必要です。

 

森林管理に配慮した製品選択は、適切な森林管理を行う林業者や地域を支援し、その生産品を原材料として使う企業や事業者を支持することになり、世界全体の森林保全へとつながります。

紙袋や紙パック飲料の容器で、FSC®マークを目にしたことがある人は多いのではないでしょうか。

このマークは、環境や動植物を守り、森林に依存する人々や林業従事者の人権を尊重し、適切に管理された森林の樹木や、適切だと認められたリサイクル資源で作られた紙・木材製品につけられています。

FSC®( Forest Stewardship Council®)マークは、森林破壊や違法伐採等の環境・社会的な問題のリスクの低い原材料が責任を持って調達され、使用されていることを意味します。

環境、社会、経済分野の利害関係者によって支持された国際基準を満たす「適切な森林管理」がされた認証林やその社会・環境的リスクの低い原材料が使われていることを意味し、適切に管理された森林からの木材や、適格だと認められたリサイクル資源から作られた商品に付けられるマークです。

FSC®は、適切に管理された木材とその製品を確実に消費者に届けることで、森林資源の保全を消費者が支える仕組みをつくっています。

まずは、身の回りの何にFSC®マークがついているのか探してみませんか。

更新日:

2025/02/06

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